イエス様が天に上げられた後、キリストの弟子が次から次へと増えていった原因についてホワイト夫人は、次のように語っています。

「福音を、生命のない理論としてではなくて、生活を変える生きた力として示さねばならない」(『各時代の希望 下巻 375頁)。

キリストの弟子が増えた理由、それは彼らの日常生活にあったようです。

歴史学者のロドニー・スタークは、当時のキリストの弟子たちと世の中との決定的な違いについて、7つの事柄を紹介しています。

1.愛の神様

当時の偶像宗教に、「愛の神様」を見つけることは困難でした。一方、キリスト者の神様は「愛の神様」でした。キリストの弟子たちは神様に赦され、癒され、喜ばれ、、神様とイエス様に愛されていたのです。

2.憐れみと恵みに生かされていました

弱肉強食の世の中で、キリストの弟子たちは、神様の恵みを知り、その恵みと慈しみをお互いに表し合っていました。

3.残虐さを拒む

当時の人々は円形競技場で、人と人を戦わせ、ライオンに人間を殺させては喜んでいました。キリストの弟子たちはそれらに興じませんでした。

4.差別がない

キリスト者は、人種の差、主人と奴隷の壁を越え、互いに兄弟姉妹と呼び合っていました。それは当時としては画期的なことでした。

5.妻を自分のように愛した

当時、女性や妻の地位は非常に低く、物扱いされることさえありました。一方、夫が妻を愛し大切にするクリスチャン夫婦のあり方は当時の人々に強い感動を与えました。

6.子どもを大切にする

当時、子どもは捨てられたり、殺されたりしました。子どもを大切にするキリストの弟子たちは人々から尊敬されました。

7.互いに愛し合う

キリスト者は互いに愛することを人生の目的としていました。

「あなたは、キリストに従う者になりたいと願いながら、どのようにして始めたらよいかわからずにいるであろうか。・・・今、持っている光に従うことである。あなたの知っている神のみことばに従う決心をしなさい。神の力、神のいのちそのものがみことばのうちに宿っている。あなたがみことばを信仰をもって受け入れる時、それはあなたに服従する力を与える。あなたの持っている光に従えば、もっと大きな光が来る」(『祝福の山』187頁)。