一本の杖

　皆様、これからお世話になります北海道函館市から来ました森田栄作です。1969年沖縄県生まれの49歳、Ｏ型、沖縄県生まれです。東京に来る前は函館に11年住んでおりました。先月から東京中央教会の牧師としての働きに召されましたが、まだ成熟出来ていないものでご迷惑をお掛けすることが多々あると思いますが、宜しくお願い致します。

　さて、マルコによる福音書6章7～9節に「また十二弟子を呼び寄せ、ふたりずつつかわすことにして、彼らにけがれた霊を制する権威を与え、また旅のために、つえ一本のほかには何も持たないように、パンも、袋も、帯の中に銭も持たず、ただわらじをはくだけで、下着も二枚は着ないように命じられた。」と書かれており、宣教の働き出ていくためのアドバイスをイエス様は弟子たちに与えられました。

　今回、引っ越しするにあたって荷物が本当に多くありました。沢山捨てて来たのですが、東京に来て荷物の開けてみると、あまり使わないようなものがありました。とりあえず倉庫に置いておりますが、次の引っ越しの時までそのままの状態になってしまうのではないかと少し気になっております。イエス様は旅には「つえ一本」だけを持っていくように言われました。

　「つえ一本」だけで何ができるのでしょうか。他のマタイやルカには「つえ」さえも持っていくなと書かれております。私たちの周りは物にあふれています。物があると安心するのです。何かあったときに便利だと考えて、なかなかもの思い切って処分できないのです。捨てたあとにすぐにそれが必要になったりして、後悔することがあり、だんだんと処分できなくなってくるのです。

　ある方が「『つえ』とはイエス様のことです」、とお話されておりました。私たちの人生の旅において、イエス様お一人だけで十分なのです。イエス様さえ共にいて下されば、すべては満たされていくのです。それは理解していたのですが、多くの必要でないものが、いつの間にか集められて、安心している自分がいたことに今回の引っ越しで強く気づかされました。イエス・キリストの大きな愛をだけを携えて、新たな東京中央教会での働きをさせて頂きたいと願っておりますので、これからよろしくおねがいします。