心霊現象について、マスコミで取り上げられることがあります。

しかし、それについて、聖書の見解ははっきりしています。

「死者はもう何ひとつ知らない。彼らはもう報いを受けることもなく/彼らの名は忘れられる。 その愛も憎しみも、情熱も、既に消えうせ/太陽の下に起こることのどれひとつにも/もう何のかかわりもない」(コヘレトの言葉 9章5~6節)。

神様は、人は罪を犯したなら、「必ず死んでしまう」(創世記 2章17節)とおっしゃいました。ところがサタンは「決して死ぬことはない」(同上 3章4節)と偽るのです。サタンの欺瞞は現在にも続いています。「人は死ぬことはない、霊体となって生き続ける」と。人々を聖書の真理からそらそうとするのです。このことについてエレン・ホワイトは『初代文集』の中で次のようにおっしゃいます。

「心霊術の惑わしが、わたしに示された。そして、サタンは、イエスにあって眠っているわれわれの身内や友人たちをよそおって、われわれの前に姿を現す力を持っているのを、わたしは見た。これらの友人は、あたかも実際にそこにいるかのように現れ、彼らがこの世にいた時に、われわれが聞きなれていた言葉を話し、彼らが生きていたときと同じ語調が耳に聞こえるのである。これらの事は、みな、世界を欺いて、わなに陥れ、この欺瞞を信じさせようとするものである」(『初代文集』425頁)。

「わたしは、この欺瞞が、急速に広がるのを見た。電光のような速度で走る列車が、わたしに示された。天使は、わたしに、注意深く見るようにと命じた。わたしは、列車をみつめた。全世界がそれに乗っているように見えた。それから、天使は、乗客の全員が仰ぎ尊んでいる立派で堂々とした車掌をわたしに示した。わたしは、よくわからなくて、それが一体だれなのかを、一緒にいた天使にたずねた。天使は答えて言った。『それは、サタンである。彼は、光の天使を装っている車掌である。彼は全世界を捕虜にしてしまった。彼らは、強力な欺瞞に惑わされ、偽りを信じて滅びに陥る。彼の次に高い地位にある彼の手下は、機関士であって、その他にも、彼の手下たちが、必要に応じていろいろの役についている。そして、彼らはみな電光の速度で、滅びに向かっている」(『同上』426~427頁)。

現在、この惑わしはさらに顕著になっています。心霊術が市民権を得ているかのようなこの時代、私たちが、この欺瞞に対抗するために、エレン・ホワイトの次の言葉に耳を傾けたいと思います。

「われわれは、われわれの希望の根拠をよく調べなければならない。なぜなら、われわれは、聖書からその説明をしなければならないからである。・・・われわれが、できる限りをつくして自分たちの分をつくし、われわれの目前に迫った争闘に対して準備をしているならば、神は、神の分をしてくださり、神の全能の腕をもってわれわれを保護してくださるのである」(『同上』426頁)。

 聖書の真理に固く立ち、心霊術には近づきませんように。