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2008年7月 第260号                                         

     第3回追悼会演奏曲
        『メサイア』について
        
東京中央教会長老・聖歌隊指揮者 及川 律  

 来る8月9日の安息日に、今年で三回目となる追悼会が行われます。今年の音楽の演奏は、ヘンデル作曲の『メサイア』の第二部、第三部から抜粋された22曲です。この有名な作品は、全53曲で構成されていますが、歌詞はすべて欽定訳の聖書そのままです。1741年、ヘンデルの友人であったチャールス・ジェニンズが歌詞となる聖句をまとめ、ヘンデルにオラトリオを作曲するように勧めました。
 当時、ヘンデルは、多数のオペラを書いていましたが、あまり興行収入が得られず,経済的にも困窮していたころでした。どういう気持ちで作曲を始めたかは想像するしかありませんが、ヘンデルはこの53曲のオラトリオを約2週間で書き上げたと言われています。もちろん、すべて一から作曲したのではなく、それまでに貯めていた音楽的アイデアの断片をつなぎ合わせたり、以前別の目的で作曲していたものを流用したりもしています。これは、当時の作曲家たちがよくやっていたことで、特に珍しいしいことではありませんでした。それにしても、演奏するだけで2時間以上かかる大曲を、2週間で完成してしまったというのは驚異的です。よく、名曲は天から降ってくると言われますが、まさにこの『メサイア』は、ヘンデルが天から授かったものではないでしょうか。
 まず第一部は、キリストの預言と誕生から始まります。ここでジェニンズは、とくに旧約聖書のメシアの預言を多用しています。その後、キリストの宣教と癒しの生涯が歌われます。
 第二部はキリストの受難、復活と昇天を扱っています。この第二部の結びに、あの有名なハレルヤコーラスが配されています。しかし、『メサイア』はこのクライマックスで終わるのではありません。 キリストの復活によってもたらされる、私たちの復活と救いを第三部が歌い上げます。パウロの救いの神学、特に「コリント人への手紙」の聖句が引用され、人類の救いがいかにしてもたらされるかを述べています。そして、黙示録に描かれた宇宙の結末−救われたものと天のすべての者たちによる、「小羊への賛美」によって終結を迎えます。普段は、クリスマスに演奏されることの多い『メサイア』ですが、当初ヘンデル自身は、復活祭直前の受難週で演奏することを前提にしていたようです。
 今年の追悼会では、クリスマスの部分を省き、とくにキリストが私たちのために苦難と悲しみを負って下さったこと、そして、ご自身の復活によって、私たちの救いと復活を確かなものとして下さったことに焦点をあて、選曲してみました。是非、祈りのうちに、この追悼会と『メサイア』の演奏を覚えていただけると幸いです。







 7月のスケジュール

7/ 5(土)   [説]長池 明夫牧師
           役員会、長老会、女性の集い
           TIC祈りと断食プログラム
 /12(土)   [説]茂木 加織副牧師
           小羊クラブ
 /19(土)   [説]長池 明夫牧師
           理事会
 /20(日)    クッキングスクール
 /23(水)    子どもバイブルクラス(英語学校)
 /26(土)   [説]長池 明夫牧師
           小羊クラブ
 /27(日)〜29(火) こども夏期聖書学校




                                                                                                      






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