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2008年3月 第256号                                         

旅立ちの日に
                 北浦三育中学校校長 尾上史郎

 ある日、中3の女子寮生が、破れた革靴を持って私の所にやってきました。小さくなったのに我慢して履いていたら破れてしまったので、修理して欲しいというのです。見るとかなりの重傷です。新品の購入を勧めました。ところが、「今買うともったいないから、卒業式の前に買ってそのまま高校まで使えるようこしたいんです。あと3ヵ月くらいこれで我慢したい。」と、諦めません。家の経済を心配しているのですね。私の心にジンとくるものが沸き上がりました。そして、夜中に心を込めて修理をして上げました。修理できた靴を見て、彼女は「新品みたいです。これでまだまだ使えます。ありがとうございます。」と、喜んで履いてくれていました。子どもたちは、どうやって現実の裏側まで気を配ることができるようになるでしょう。
 ダビデ王が、人生の終わりに、息子ソロモンに語った言葉が、列王記上2章に出てきます。2・3節「わたしはこの世のすべての者かたどる道を行こうとしている。あなたは勇ましく雄々しくあれ。あなたの神、主の務めを守ってその道を歩み、モーセの律法に記されているとおり、主の掟と戒めと法と定めを守れ。そうすれば、あなたは何を行っても、どこに向かっても、良い成果を上げることができる。」ダビデ王の命懸けの言葉です。旅立ちの日に、どうしてもソロモンに伝えたかったのです。そして、コヘレト12章13節には、ソロモンが、これとよく似た言葉を残しています。「すべてに耳を傾けて得た結論。『神を畏れ、その戒めを守れ。』これこそ、人間のすべて。」ソロモンが、人生の終わりに父ダビデと同じ価値観を持つことができたのは、真剣な心からの愛情を伴った真実が親から子へとしっかり伝わっていたからに他なりません。(引用聖句は新共同訳)
 三育教育にその人生を懸けて生き抜かれた天野裕司先生が、1月にその生涯を終えられました。私たちにとっては、大きな苦しみであり、深い悲しみであります。しかし、2月3日に行われた告別の集いには、1000人近い方々が集まり、主を讃美し、再会を誓い、慰めを祈りました。集いを通して「三育スピリット」を受け継いだように感じ、悲しみ以上に、未来への希望までもが示された思いがいたしました。
 私は、旅立ちの日に何を残し、伝えようとするのでしょうか。おそらくそれは、純粋に、真摯(しんし)に私が大切にしてきたものだけなのでしょう。私自身は、それがイエスキリストに対する信仰であると言い切れる生き方をしたいと願います。




私自身が教会〜私自身の責任



                  元SDA原宿英語学校 Leonard Ope
 聖書には、私たちの体は神の宮であると書かれています。神は大いなる存在であるにも拘らず、私たち一人一人の小さな心にも入って頂けるのです。一人一人が神の住まって下さる教会であることをきちんと理解したなら、私たちの考え方や教会に対する態度、また教会で何をすべきか、またその方法など、自ずと変わってくるはずです。 地上の総ての人は神の救いの計画に入っています。神は、総ての人がこの救いの良い知らせを聴き、恩恵期間が終わる前に神のみ心に従う決断をして欲しいと願われます。そしてキリストは、神に従う人々を天の家に連れ帰るためにもう一度きて下さるのです。私たちは一人残らず、キリストが最後に命じられた「あなたがたはすべての国に行きなさい」(マタイ28 : 19、20)という宣教の使命を帯びています。自分自身をよく吟味反省して「ローマ人への手紙」10 : 14、15を読み、祈りのうちに応答できるようにしましょう。それは、私たちがなぜクリスチャンになったかを思い返させます。クリスチャンであることは、成長の段階にあることを意味します。バプテスマがゴールではありません。信仰に堅く立ち成長し続けるようになるには、神からの祝福を証しつづけ、キリストの光を分かち合うことを止めないことです。 教会に人々を招き入れるのは牧師の働きである、と思ってはなりません。私たち一人一人の責任です。牧師の最優先にすべきことは、教会員の霊的な成長を助け養うことにあります。弟子になるということは奉仕を意味します。キリストの弟子になるためには、なぜ自分がクリスチャンになったのか、またその責任は何なのか、その意味を理解実践しなければ信仰は育ちません。あなただけが手を差し伸ばすことができる人々を心にかけましょう。
私たちは等しくその責任を負うています。日本の兄弟姉妹一人一人が、これまで体験したことがないほどの真剣さでクリスチャンであるということの意味を捉えてほしいと祈っています。 最後に、聖句を二つお贈りします。「わたしたちの主また救主イエス・キリストの恵みと知恵とにおいて、ますます豊かになりなさい](IIペテロ3 :18)「人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたの心と思いとをキリスト・イエスにあって守るであろう」(ピリピ4:7)この素晴らしいみ約束を握り締めて、またお会いしましょう。今度はイエス・キリストのもとで―。
God Bless You All!





お証しのご寄稿、お待ちしております
                             『はらじゅく』編集部
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 「これほど“書き手”の多い団体は珍しいのでは」と、編集部一同いつも感謝し、感じ入っておりますが、でもやはり、更なる積極的なご寄稿をお待ちしております。本紙は「証しの場」。それが基本的編集方針です。皆様のお証し満載―それが究極の願いです。
 再々記載のお願い字数「800字」は、あくまでも、「目安」。多少の、あるいは大幅な、字数超過は、我等がレイアウト・レディが何とか処理して下さいます、どんどんお書き下さい。(例えば「バプテスマの頃、そして今」とか、「バプテスマを決心するまでの私」「わが恩師」とかいう題は如何でしょう。) とこかくお書き下さい。礼拝堂受付に「投稿箱」も置いてあります。どうぞ! 





2008 ・ 2009年に向けて…各部チーフより【2】


新しい取組みで活性化を

                            男執事 久木田明夫
 使徒行伝6:2に、「わたしたちが神の言をさしおいて、食卓のことに携わるのはおもしろくない」とあり、食事の仕事が一つの理由となって、執事が選ばれたという経緯が書かれていますが、昨春初めて男執事で食事の奉仕を試み、今年も継続させて頂きました。このように新しい取組みをすることで、組織が活性化し、気が付かなかった所に気づくことによって、更に良い奉仕ができるようになればいいな、と思います。ですので、今年も何か新しい取組みを考えたい。そして、教会員皆様のニーズに少しでも多く応えられるよう、執事一同、がんばりたいと思います。




喜んで頂けますように
                             女執事 岩井暁子
 思いがけずご推薦いただき驚きましたが、光栄な機会と存じお引き受けました。
 1月以来、私の安息日は、朝9時30分前に受付に立つことから始まっています。まだ手探り状態ですが、執事の皆さんが温かいお心遣いを賜り、気がついたことを一つ一つお教え下さる。その上、今米子さんに顧問としてサポートして頂けるのも心強い限りです。未熟ですが、こうしたお助けのおかげで何とかやれそうだと考え始めているところです。
 教会に通って25年近く、大抵のことには慣れているつもりでしたけれど、これまでの執事の方々がなさったご奉仕には私の知らなかったことが多く、本当に頭が下がります。ミセス長池もお家のことだけでもお忙しいのに、優しく接して下さり、大変なお仕事を黙々とこなしていらっしゃいます。
 私の目下の宿題は、まず皆様のお名前を覚えること。そして、教会員の皆様やゲストに、気持ちのよい喜ばしい安息日を過ごして頂けるように、及ばずながらできる限りのご奉仕を心がけること。頑張りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 なお、3月第一安息日には、昨年同様に、男執事の皆さんが昼食の準備と後片付けをして下さいます。感謝です。




まず「食育」について学ぶ場を
                             家庭会 藤崎恵子
 この度、重い任命をお受けした際、「安息日だけでなく、平日も、いかにクリスチャンとして生活していくか」を一つの柱として考えて参りたいと思いました。まずは、菜食について学ぶ機会を得た
いと、秋にセミナーを計画しています。
 実は、求道中の友人から、ある悩み事の相談を受けた際、「なぜ菜食をするのか」ということをきちんと説明できず、申し訳ないという思いと、悔しい気持ちでいっぱいになったことがあります。「なぜ」に対して「私は○○だから」と、積極的肯定的に説明できるようになりたいと、切に思いました。
 確かに、聖書に書いてあります。 SDAの指針でもあります。神様はなぜそう教えて下さったのでしょうか。健康のため、神様から与えられた身体を守るため、健康であることで神様を証しするため…。「食育」という言葉が浸透している今だからこそ、SDA教会員である私たちは、違う視点での「食育」を学ぶ必要があるのではないかと思うのです。
 家庭会の計画を申請した際、「菜食についてのセミナーを開きたい」と長池先生に申し上げたところ、神様は既に導いて下さっていました。「それだったら!」と、講師の先生を紹介して下さったのです。講師の先生にはこれからお願いすることになりますが、きっとご快諾いただけるものと、期待を込めて析っています。私自身、答えを見つけることができそうで、とても期待しています。
 また、恒例になりました「富士霊園でのお花見」も予定しています。近く詳細をご案内いたします。大勢の皆さんのご参加をお待ちしております。




“全員集合できたらいいなあ”
                         こども伝道会 田村尚子
 こども伝道会は、こどもに関わる者たち(「こども安息日学校」の嬰児科、幼稚科、初等科、中等科、小羊、PFC)が一つになって活動します。(02年「児童伝道委員会」として発足、05年に「こども伝道会」と改称)
 活動の中心は毎週の安息日学校と隔週の小羊クラブ。これに、春と秋の野外礼拝、夏のVBS.、冬のクリスマス会、等が加わります。去年のクリスマス会には青年会に加わっていただき、素晴らしい「クリスマス・ストーリー」をお贈りすることができました。
 この成功から、今年はVBS.にも青年の力を結集していただきたいと願っております。
 また、各科を修了して次の科へ進む生徒さんを3月最後の安息日にご紹介する機会を設ける予定です。こどもたちを覚えて、お声をかけて下さるようお願いいたします。こどもがこんなに与えられていて、真に幸せです。
 今年も例年通りの活動を予定しております。すべて皆様のお支えあってのことです。どうぞ見守りをよろしくお願いいたします。




願いは、より信仰を、希望を、
愛を深める演奏

                      ハンドベルコワイヤー 藤崎敦
 心がけていることは「心をつくし、精神をつくし、思いをつくして主なる神を愛し」讃美すること。そして「自分を愛するように隣人を愛する」ように、共に鐘を鳴らす『リンガー』同士に愛があること。ハンドベルの響きが皆様と共に心をひとつにして讃美となり主なる神に捧げられますように。
 教会で生まれ教会で発展してきた「ハンドベル」です。ベルの音色、響きは美しいものですが、その楽器の特質だけに頼らず、より信仰を、希望を、愛を深めるものとなるように努力してまいります。まだまだ音楽的に未熟で力不足ですがよろしくお願いします。
           


第ニの聖書から学ぶもの
                    パスファインダークラブ 橋本笙子
  「パスファインダー」とは「神の道を探す者」という意味です。それも第二の聖書といわれる神様が創造された自然からです。神様が自然から語りかけて下さるのです。昨年は北海道のクラブのみなさんと旭川の近くでキャンプをしました。北海道の大自然は素晴らしく、全員が自分で決めた2,000m以上の山にチャレンジし、皆で助け合い、山頂に立つことができました。このような経験は子ども達にとって大きな自信となります。最近は自然体験をする機会が減っているといわれます。だからこそ原宿PFCは会員も活動も減ってはいますが、神様が創られた自然の中での活動を大切にしたいと思います。



“味わい"
                     コミュニケーション部 山口保夫
 どなたにもお薦めしたくなる、素敵な新エッセイ集を読みました。小塩(おしお)(たかし)著『木々との語らい』(青蛾書房刊)です。小塩先生はドイツ文学者で、現在フェリス女学院理事長。「家庭会セミナー」での名講演は今も語り草です。基督者の碩学(せきがく)が自然との触れ合いを悠揚迫らず綴ると、かくも豊潤で香気あふれる本になるのですね。「春]「夏」「秋」「冬」の四部構成。様々な樹木の生をいとおしみ、称える名文の連なり。ちりばめられた挿話の、何と多彩で味わい深いことか。まさに、創造主への讃歌を聴きながら「知の森」に分け入る心地です。
 かつて、先生のもう一つの名著『モーツァルトヘの旅』を拝読したことがあります。その中の「ザルツブルグ」についての文が忘れ難い。「ここでは、生活の機能ではなく味わいが重んじられている」というのです。機能よりも味わいを重んじる…。いいなあ。願わくは、本紙もそういう場でありたい。“味わい”ある紙面でありたい。それは、ホームページの画面も同様です。難しいことでしょうか?−ノオ。企画と、皆様のご支援・ご寄稿との総和が、当教会ならではの味をもっともっと醸し出してくれると確信しています。        [以下次号]



聖句と私


                                  小島真昭
 「求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。門をたたきなさい。そうすれば開かれる」(マタイ7:7)

 キリスト教の家庭で育った私は、物心ついた時から神様の存在は当たり前のことでした。そんな恵まれた環境で育っていても、ただの誤解であったわけですが、キリスト教に疑問を感じる面がありました。それは、「祈れば全てかなえられる」という発想でした。子供の頃は、「祈れば叶えられる。祈りがかなわないものは神様の御心ではない」と、おおまかに言うならば、考えていました。「ならば努力など必要ないではないか」と思っていました。神様を知らずに懸命に努力している人がかわいそうで、私のように生まれつき祈りを知っている恵まれた人間との格差が平等ではないと考えていましたが、この聖句に触れて納得したことを覚えています。
  「懸命に求め、探し、門をたたく(全力で物事に取り組む)、そして祈り、神の御心に任せる」と知って、本当にクリスチャンであることを感謝出来るようになりました。





原宿彩彩


●按手礼(2.2)
 このほど就任された及川律長老の按手礼が2月の第一安息日の礼拝時、聖堂で行われました。

●安息日学校特別音楽プログラム(322)
 3月第四安息日のSSでは、去る12月22日に引き続き、合唱団HMPをお招きして、賛美を捧げる特別企画を予定しております。 “HMP”とは、原宿・音楽・賛美を表す英語・ラテン語の頭文字で、メンバーは15人。この日は各パートに教会員も加わって総勢20人前後で演奏の予定です。曲目は『希望の賛美歌』90(十字架につき)など計4曲。指揮は藤崎敦さん、ピアノ伴奏は河合路子さんです。ご期待下さい。

●新井直樹さんがまもなく帰国!
 一昨年11月28日に壮途についた第48次南極地域観測隊越冬隊員、新井直樹さんが、いよいよこの27日(木)に帰国される予定です。1年有余も、過酷な環境の中で頑張りぬかれたことに、深い敬意をこめて拍手! ますますのご健康をお祈りしましょう。

●ユース・カンファレンス(2 22〜24)
 2月22日から三日間、三育学院でユース・カンファランス(青年伝道会議)が開かれ、全国から
70人もの青年が集い、意義深い時を共有しました。





ぽえむ     
   
病みてより春待つ心ひとしほに
古語辞典めくりてゐたり春の宵 
家計簿の帳尻合わぬ春炬燵(ごたつ)
三月の東京空襲語らねば
いさかひし娘と(なご)む桜餅
                (茂子) 

▽訂正 前号掲載の第四句「石段に日の班こぼれて余寒かな」を「石段
に日の()こぼれて余寒なほ」と、お詫びして訂正します。  (編集部)





SS・Select Shot・・・<2月の安息日学校から>


今期、1月から続いている校長による「奨励」のテーマは「我が恩師」です。
5人目は中村美樹さん。賀川豊彦との関わりについて熱く語って下さいました。





◆教会のホームページ(HP)のこ案内◆


 昨年6月10日の日経新聞に掲載された内開府の調査結果によると、パソコンの利用率は中学生が81.2%、10歳以上の小学生が77.4%。情報サイトの閲覧回数は「一日に10回以上」が高校生女子18.8%男子18.2%でした。また、既に約7年前、90歳前後の複数の知人がインターネットを使っていました。
 中央教会のHPは一日に40入から60入、ピークのクリスマスの時期には90人以上の閲覧があります。
 これだけ多くの方々が見ているとなると、青少年への伝道の一手段としてHPの充実が非常に大切になります。現在、編集しやすいプログラムを導入するべく作業中です。今まで一部しか閲覧できなかった『はらじゆくだより』のバックナンバーも近日中に順次閲覧できるようになる見込みです。
 教会員の皆さまも、『はらじゅくだより』に載せたいお話やご意見がありましたら、コミュニケーシ
ョン部スタッフにご相談ください。 (坂口裕一)
[坂口さんは、今年からコミュニケーション部の一員です。どうぞよろしく。…編集部]

◆教会のホームページを開設しています。
   http://www.sda・gr.jp
    本紙も掲載されます。




                                                                                                      

月のスケジュール


3/1 (土) [説] 長池 明夫牧師 役員会、長老会
       聖書・各時代の希望輪読会
 /2 (日) 東京東西伝道推進集会
 /8 (土) [説] 渡部 正廣長老
       子羊クラブ、聖書・各時代の希望輪読会
 /15(土) [説] 東海林 正樹理事長
       理事会、聖書・各時代の希望輪読会
 /22(土) [説] 伊藤 滋副牧師
       伊藤 滋副牧師送別会
       子羊クラブ、聖書・各時代の希望輪読会
 /24(月)子どもバイブルクラス(英語学校)
 /29(土) [説]長池 明夫牧師、洗足・聖餐式
       聖書・各時代の希望輪読会





ED園(エデン)だより

 3月には、雛祭りを忘れることはできません。少女時代をすごした昭和の初めには、お座敷に雛壇が飾られ、その前で定番のご馳走(蛤のお吸い物、ぬた、ちらしずし)を戴きました。桃の花と菜の花の、春の訪れを感じさせる季節にこの行事が今もなお続けられているのは素晴らしいと思います。3月はまた目覚めの季節。冬眠していた動物や虫が巣から出て活躍する時で、希望に溢れます。日本は四季に恵まれてそれぞれの楽しみが味わえ、誠に幸せを感じます。しみじみと神様の恵みを思い、感謝の気持ちで一杯になります。  (茂子)






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