教会の紹介 集会案内 健 康 原宿ニュース お葬式 英語学校
TIC 公文教室 関連リンク クリスマス TOP
バックナンバー




    

2005年2月 第218号                                         
=伊藤冬子さん 100歳 おめでとうございます!=

 「神様の守りの中にあって」
 
         
    東京中央教会第一長老 渡部 正廣    
     
 2005年の年始から喜ばしいことがありました。1月7日は、東京中央教会員・伊藤冬子姉妹の100歳のお誕生日でした。 翌8日安息日の午後、教会からの心ばかりのお祝いを持って、柴田寛先生をはじめ、10名ほどの皆様とご一緒にご自宅にお伺いいたしました。
 冬子姉妹は大変お元気なご様子で、ベッドの端に腰を掛けておられ、「よくいらっしやいました」と、いつも通りのにこやかな笑顔でお迎え下さり、一人一人と固い握手をして下さいました。
 「健康の秘訣は何ですか」と、柴田先生は冬子さんにお尋ねになりました。冬子さんから小さなお声で、「神様のお守りの中にあるだけです」との謙虚なお答えが聞こえてきました。
 100歳というご長寿にも拘らず、老眼鏡も要らず、耳も正常で、全く常人と変わらず、笑顔で会話を交わして、とてもそんなお歳とは思えない若さを感じました。
 東京中央教会50周年記念誌「この深き出会いを」の中にある冬子さんの(あかし)によりますと、昭和34(1959)年にバプテスマをお受けになり、元・東京中央教会第一長老・伊藤繁美(しげはる)先生と結婚、教会員としても良きご奉仕を果たしてこられ、先には女執事長として、献身的にご活躍下さいました。
 平成4(1992)年に繁美先生に先立たれましたが、先生と共に築き上げられた揺るがぬ信仰に支えられ、すべてを神様にお委ねして、人様(ひとさま)の祝福のために生きておられたお方です。
 クリスチャンとしての生き方と、ご自身の生き方を通して、微笑みのうちにお教え下さっている伊藤冬子姉妹の上に、 神様の祝福がますます豊かにありますように、心からお祈り申し上げます。







連載・第2回  聖書の楽器(2)
 弦楽器

                       及川 律

 古代イスラエルで用いられた弦楽器は、琴(ネベル)と竪琴(キノール)でした。これは、エジプトから持ってきたもので、エジプトの壁画に描かれている竪琴と同じ形のものだったようです。弦の数で用途が区別されていたようですが、イスラエルの人々がどのように用いたかははっきりしていません。竪琴と訳されている楽器(ネベル)はダビデが上手に演奏したといわれていますが、歌をソロで歌うときに用いた楽器であったようです。ギター弾き語りの古代脈とでもいったところでしょうか。
 ソロモンの神殿で、琴や竪琴を伴奏にして讃美していたことは、詩篇の記述からも窺えますが、どちらのタイプの琴であったかは、はっきりしていません。指ではじいて音を出したものと、木製のバチのようなものではじいたものとがあるようです。バチで弾く方が大きな音が出たはずですから、より広い場所で多くの人の前で演奏したものと考えられます。考古学的には、壁画に描かれているもの以外、実物としては出土していません。なにしろ木製であったことと、弦に羊の腸を使っていたので、どちらもすぐに腐ってしまうためです。
 イスラエル人は他の民族に比べても特に伝統を固く守っていることから、現在も旧約時代の音楽をかなり忠実に伝承しているのではないかと考えられています。特に、現在のシリアや、東ヨーロッパなどに残っているユダヤ人のグループの中に古い形の音楽が残っているようです。竪琴を奏でながら歌うものが多く、詩篇もそのように歌われたことが知られています。詩篇137篇は、おそらく、バビロンに姉囚として連れて行かれたユダ王国の宮廷の竪琴奏者が故郷を思いながら歌ったものでしょう。古代イスラエルの音楽がどのような響きの音楽であったかを聞いてみたい方はフランスの音楽学者がこれらの材料を参考にして演奏したCDを出していますので、図書館などで聞いてみられるのもよいのではないでしょうか。 (次号に続く)
                                                                                                      






戻る