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2003年8月 第200号
                                      
   「打ち上げ花火のようではなく」

               東京中央教会副牧師 花田 憲彦  

イエスは舟から上がって大ぜいの群衆をごらんになり、飼う者のない羊のようなその有様を深くあわれんで、いろいろと教えはじめられた。(マルコ六34)

 私は大学時代、キリスト教の異端と呼ばれるある教会にはまっていました。そこでは、1日24時間が戦いのようなものでした。深夜まで続く伝道活動、体力の限界まで走りつづける経済活動、一週間の断食や冬季の120日間続く水業、毎夜の反省会、早朝5時からの祈祷会…。そんな「自分でがんばる」生き方から奇跡的に脱出し、救い主イエス・キリストに出会ったのが、今から13年前のことです。W牧師との出会いがきっかけでした。体当たりで向かってこられる彼の姿勢の背後にキリストの迫力を感じ、苦しみの中から聖書に向かい始めました。2年間の求道生活を経て、バプテスマを受けました。
 その後、社会に出ましたが、会社の休みの時には、いろんな教会の集会を「ハシゴ」しました。クリスチャンになったものの、キリストに委ねきった時に生まれる本当の平安や、御霊によって歩むということをまだ体験していなかったのです。ある時は大きなリバイバル集会に行き、ある時は聖霊の働きを強調する集会、ある時は新しい賛美を取り入れていた教会に行きました。そこで見たものを今、客観的に考えてみると、「これらにはそれなりの真理がある。情熱もわかる。でもそれで何が変わるのだろう」という複雑な思いです。それらは夏の夜の花火大会のようでした。打ち上げて、咲いて、散って…。私の教会探しの旅は、イエス様との個人的な関係が確立することによって終わりました。
 イエス様は群衆を見て、「飼う者のない羊のようなその有様を深くあわれん」たというのです。現代も多くの人々がさまよっている。それも真理を求めている若い人々が。日本にはすばらしい牧師や信徒が大勢います。それでも遅々として伝道は進まないのです。どうするんだ? どうするんだ! 私も若いと思っていましたが、よく考えてみたらあと元気に働けて、せいぜい30年。たとえばそれまでに再臨がないとするなら、30年後の日本の教会事情はどのようになっているでしょう。このまま行くと、多くのさまよえる羊たちが霊的飢餓で死んでいくことになるかもしれません。教会の統廃合が起こり、一つまた一つ教団がなくなり、教会が死んでいく。教会が若い世代に対するコミュニケーション手段を失っている今、飢餓で死ぬのは教会の建物でも、組織でも、伝統でもなくて、一人ひとりの尊い人間の魂なのです。
 今、私たちは次世代の若者たちに、真理のバトンをパスする必要があるのです。あなたはパトンをもらうところですか? バトンを渡そうとしているところですか? それともバトンを誰が持っているのかわからない状態ですか? 飼い主のいない羊ですか? あなたの今の状態があなた自身の永遠の命と、30年先の日本のリバイバルに影響を与えていくのです。
 ビーハイブの活動を始めてもうすぐ2年になろうとしています。年若い故に、責任のない行動をとってしまったり、他者に迷惑をかけてしまうこともあります。お叱りを受けることもあります。しかし少しずつですが、救われる魂も与えられています。霊的に逞しく成長していく姿も見られます。神様はこの終わりの時代、豊かな聖霊の雨を降らせてくださいます。その準備はされていますか? 私たち中央教会も準備をはじめましょう。すでに与えられているすばらしい仲間と一緒に。あなたも始めませんか? 準備を始めようと思っているあなたと祈りを分かち合いたいのです。





                                                                                                      






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